175 Haydn: Opus 20
セント・ローレンス弦楽四重奏団
St.lawrence string quartet
(上記リンクから音源に飛びます。)
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…その場ではすごく楽しい思いをいつもしているのに、帰路、有楽町線から東西線に乗り換えるような時になると、内容をすっかり忘れているのです😂
拝鈍亭の終身楽長である鈴木秀美さんが忘れて当然のようなことをよく仰るので、今までそれに甘えてきたのですけども、この間コンサートを聴いていて「そろそろいい加減頭に残したい」と今までの怠けをなんとか克服したい気分になってきました。
今回選んだ音源は、その時のコンサートで演奏された曲目に、この太陽四重奏曲から2曲(20-2、20-4)が含まれていたからです。
「太陽四重奏曲」(1772年・括弧内番号はHov.によるもの)変ホ長調 作品20-1(31番)ハ長調 作品20-2(32番)ト短調 作品20-3(33番)ニ長調 作品20-4(34番)ヘ短調 作品20-5(35番)イ長調 作品20-6(36番)
特に20-4は感情のジェットコースターか!となるほど疾風怒濤にあふれているものですし、そういえば20-1はよく聴くのに曲名忘れているなぁ!と頭を抱えるのですけども、これはハイドンの弦楽四重奏が(ハイドンに限った話ではなく古典派あたりまでは)「○曲セット」で数えられることに遠因していると思われます。
しかもハイドンは多作でしたので、これだけ存在しているのです…。
Op.1(6曲)Op.2(4曲)Op.9(6曲)Op.17(6曲)Op.20(6曲「太陽四重奏曲」)Op.33(6曲「ロシア四重奏曲」)Op.43(1曲「スペイン四重奏曲」とも)Op.50(6曲「プロシア四重奏曲」)Op.54(3曲「第1トスト四重奏曲」)Op.55(3曲「第2トスト四重奏曲」)Op.71(3曲「第1アポーニー四重奏曲」)Op.74(3曲「第2アポーニー四重奏曲」)Op.76(6曲「エルデーディ四重奏曲」)Op.77(2曲「ロプコヴィッツ四重奏曲」)Op.103(未完)
弦楽四重奏の中でも特に著名なものにはタイトルが付けられ、また楽曲名にも別のタイトルが入っていますけども、これは全てハイドンがつけたものではなく、後になって色々な題がつけられました。
例えば現在ドイツ国歌でも用いられるこのメロディーは元は、Op.76-3「エルデーディ四重奏曲」から「皇帝」(ホーボーケン番号77)の2楽章となります。
とにかく何番とかタイトルとか、無機質な数字だけのも含めてわんさか存在するため、逆に「オーパスなんとか、○曲セット」と数曲単位で覚えてしまったほうが覚えやすいのかもしれないなぁ…と今回の音源を聴きながら痛感したりもしました。
誤解のないように書いておきますけども、覚えられない→決してとっつきにくいとかそんな訳では全くありません!
むしろハイドンの音の膨大な引き出しに接することとなり、聴けば聴くほど驚くばかりなのですけども、あまりに色々ありすぎて素人には覚えられない、というのが正直なところでしょうか…。
このOp.20も6曲セットですから、すべて聴くと2時間33分ありますけれども😅BGMにもぴったりかと思います。是非お試しになってみて下さい!
リンクはそんな拝鈍亭の様子もレポートしている、クラヴィーア・ソナタでお送りしたいと思います。
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