150 Mozart: Complete Piano Variations
バート・フォン・アールト(フォルテピアノ)ピーテル=ヤン・ベルダー(ピアノ)
Bart van Oort(fortepiano) Pieter-Jan Belder(ピアノ)
(上記リンクから音源に飛びます。)
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ちょっと前になってしまうのですけども、11月13日に早稲田奉仕園スコットホールという所で開かれたMozart's Dialogue Vol.5「魔笛と変奏曲」というコンサートに行ってきました。
荒川智美さんのフォルテピアノ、野津真亮さんのチェロに乗せてモーツァルト「魔笛」にまつわる変奏曲(ネーフェ、ベートーヴェン、アウエルンハンマー)や、魔笛からのアリアを何曲か目黒智史さんのバリトン(鳥刺し)や山中さゆりさんのソプラノ(パミーノとパパゲーナ)を写真のような趣ある舞台で繰り広げて下さる大変楽しい公演でした!(音響も自然で良かったので、このホールの公演また行ってみたいですね。高田馬場から街探索気分で歩いても20分ほどで行けます。)
しかも目と耳だけでなく、帰りにはモーツァルトが好きだったというお菓子レープクーヘン(遠藤雅司さん制作)をお土産に頂けるという、まさに五感に訴える内容!
レープクーヘンは見た目クッキーのようでしたが、うーん、強いて表現すればスパイスの効いたカニパン?といった、素朴な甘みの、今までに食べたことのない食感のお菓子でした。また食べてみたいものです。
さて多彩だったコンサートを思い返しつつ、やっぱりモーツァルト良いなぁ…となっているところにAmazon Musicの新着おすすめで登場してきたのがこのモーツァルト・クラヴィーア(ピアノ)変奏曲全集でした😂
なんとタイムリー!と聴いてはみたのですが…さすが多作のモーツァルト、内容が3時間あったためチェックするのに時間がかかってしまいました。
モーツァルト自身は魔笛の主題では変奏曲を作っていませんけども、これだけあるんですね…。
前半(フォルテピアノ)
ドゥゼードの「リゾンは森で眠っていた」の主題による9つの変奏曲 K.264 ハ長調(1778年)フランスの歌「美しいフランソワーズ」による12の変奏曲 K.353 変ホ長調(1781年)ボーマルシェの喜劇「セビーリャの理髪師」のロマンス「私はランドール」による12の変奏曲K.354 変ホ長調(1778年)グレトリの歌劇「サムニウム人の結婚」の合唱曲「愛の神」による8つの変奏曲 K.352ヘ長調(1781年)パイジェッロの歌劇 「哲学者気取り」の「主に幸いあれ」による6つの変奏曲 K.398 ヘ長調(1783年)クラリネット五重奏曲 終楽章の主題による6つの変奏曲 K.581グルックの歌劇「思いがけない巡りあい」による10の変奏曲 K.455 ト長調(1784年)アレグレットによる12の変奏曲 K.500 変ロ長調(1786年)デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573ニ長調(1789年)シャックの「ばかな庭師」のリート「女ほどすばらしいものはない」による8つの変奏曲 K.613 ヘ長調(1791年)
後半(ピアノ)
フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲 K.265 ハ長調(1781年)※きらきら星変奏曲とも。グラーフのオランダ語歌曲「われら勝てり」による8つの変奏曲 K.24 ト長調(1766年)フィッシャーのメヌエットによる12の変奏曲 K.179 ハ長調(1774年)サルティの歌劇「二人が争えば3人目が得をする」のミンゴーネのアリア「子羊のように」による8つの変奏曲 K.460 イ長調(1784年)サリエーリの歌劇 「ヴェネツィアの定期市」のアリア 「わがいとしのアドーネ」による6つの変奏曲 K.180 ト長調(1773年)アレグレットによる5つの変奏曲 K.54 ヘ長調(1788年)
バリエーション(変奏曲)は何かモチーフとなる原曲があってそれがアレンジやテンポが段々と変わっていく楽曲で私はとても好きですけども、モーツァルトの変奏曲はモチーフが他の方の楽曲がとても多いのですね。(自作のはアンダーラインを引いてみました)
有名な「きらきら星変奏曲」だけでないモーツァルトの変化の楽しさを存分に楽しめます。(曲のリストが前半後半に分かれているのは、奏者の違いです。フォルテピアノのバート・フォン・アールトが前半、ピアノのピーテル=ヤン・ベルダーが後半です)
またクラシックものには珍しく、シャッフル再生でも楽しめますし、リラックス、あるいは(3時間ありますから)作業BGMとしても使えるフレキシブルな一枚ではないでしょうか。
とはいえもっとモーツァルト聴きたい!という方はこのあたりのリンクもどうぞ😂
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