11 もうひとりの若手ピアニスト。

11 Schubert: Wanderer-Fantasie, Four Impromptus and Other Works for Fortepiano
川口成彦(フォルテピアノ)
Naruhiko Kawaguchi(fortepiano)

(リンクから音源に飛びます。)
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 昨日取り上げた反田恭平さんがこのヨチヨチブログにおいてえらい勢いで読まれたらしく、2つの教訓を得ることとなりました。「人気者は違う」「あと、このブログが少しでも読まれるようになるにはもっと書かなくてはならない(^_^;)」と。
 とはいえこういったことは庭の手入れと同じように、少しずつ、コツコツと取り上げていくしかないのですけども…。

 反田さんが人気ということであれば、ということで?今日は同じお若い日本人、ピアニストであっても音楽性のまた異なる川口成彦さんを取り上げてみることにしました。
 といいますか、川口さんの音源もアマゾン聴き放題にある(このシューベルトと、あとデュシークです。)のですね!たいへん驚いてしまいましたよ。
 実はこのCD持っているのですけども(^_^;)こうやってここでご紹介できるのは大変嬉しいことです。何回も書いていることですけどもとにかく一度聴いていただきたい、というということがこのブログの主題ですから。

 といっても川口さんは昨年開催された第一回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで2位となり、そのご様子はNHKBSのドキュメンタリー番組となり、今年はあちこちでフォルテピアノリサイタルが開かれることとなっています。やはりコンクール、そしてTV番組の威力は大きいなぁ…。そんな彼が、コンクール以前にリリースしていたシューベルトになります。(当然フォルテピアノを用いております。)

ハンガリー風のメロディ D 817(1824年)
アダージョ ホ長調 D 612(1818年)
幻想曲ハ長調 D760「さすらい人」作品15(1822年)
シューベルトによる「6つのメロディー」から第4曲「しぼめる花」S.563(リスト編)
シューベルトによる「水車屋の歌」から第2曲 「水車屋と小川」S.565(リスト編)
4つの即興曲 D 899 作品90(1827年)
ワルツ『クーペルヴィーザー・ワルツ』(1826年・Rシュトラウス採譜)

 番組の中でも出てきましたけども、彼は現在オランダに住んでいて、フォルテピアノが日本以上にぐっと身近にある環境の中でどちらかといえばこのシューベルトのように「さすらい人」していたような感じを持っていました(^_^;)
 ですからコンクール受賞が今後どんな刺激と出会いを彼にもたらすのか、今現在私が注目しているひとりです。

 現代のピアノではまず聴こえてこないある種の驚きに満ちた仕掛けを川口さんは「さすらい人幻想曲」にこめています。それは聴いてのお楽しみ、といったところです。
 きっとシューベルトは「さすらい人~」の中でこういう事を狙っていたのだと分かると、またあなたの音楽の世界に違った1ページが繰り広げられるのではないでしょうか?


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