92 Beethoven: Sonatas for Fortepiano and Violin Volume 4
スザンヌ・オガタ(バイオリン)イアン・ワトソン(フォルテピアノ)
Ian Watson (fortepiano) Susanna Ogata(violin)
(リンクから音源に飛びます。)
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昨日私はコンサートに上野の東京文化会館に(小ホール。私が一番好きな音楽空間です)出かけてきました。
「ピリオド楽器で聴くベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ集Ⅰ&Ⅱ」
2020年はベートーヴェン生誕250年ということもあり、ベートーヴェンの10のヴァイオリン・ソナタを3回に分けて公演するというものです。(3回目は21年秋予定)ピリオド楽器と銘打っていますから、当然ガット弦のバロック・バイオリン&フォルテピアノでの演奏です!
自分は5番の「春」と9番の「クロイツェル」しか分からないという状態でしたけども、第1回の1~4番のバイオリンソナタもとても愉しいものでした。
ただ初聴き&ピアニストだったベートーヴェンの若き日の作品らしいというか、バイオリン・ソナタのはずなのにピアノ側に超絶技巧があちこち出てきて「うわー、変○!」と特に2番にそういった訳のわからない感想を抱いてしまいましたけども^^;
それで昨日の不勉強を反省し^^;復習を兼ねて、特にバイオリン・ソナタの2番を聴き返したいたなぁと聴き放題から探し当てたのが今回の1枚です。・バイオリンソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1(1798年)
・バイオリンソナタ第2番イ長調Op.12-2(1798年)
・バイオリンソナタ第3番変ホ長調Op.12-3(1798年)
このベートーヴェンの1~3番はまとめてアントニオ・サリエリに献呈されたそうですけども、サリエリもまたピアノが奏でる後方の主張っぷりには大変驚かれたのではないかという気がしてしまいます。(い、いやバイオリン・ソナタですからバイオリンがあくまで主役なのですし、バイオリンもしっかり謡っているのですけども…)
演奏会では4番(1801年)になったらバイオリンも対等になってきた感じが伺えました。現代のピアノに比べて規模の小さいフォルテピアノならではの音の溶け合いとバイオリンとの対峙の面白さが、(恐らく現代のバイオリンとピアノより更にくっきり)表れているので、よりベートーヴェンが当時抱いていた有り余るパワーと情熱を、コンサートでも音源でも私達にわかりやすく伝えてくれるものと思います。
この桐山建志&小倉貴久子のお二人によるベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会ですけども、来週12日(月)同じ東京文化会館にて5番「春」から8番までのプログラムで行われます。良かったらこれをお読みの皆様も音源で予習してから実感としてベートーヴェンの世界を味わってみてはいかがでしょうか。
(この音源もとても良いので今度は私も予習してから伺うことにします^^;)
尚今日ご紹介したイアン・ワトソン&スザンヌ・オガタ(このお二人はアメリカの古楽団体、ヘンデル&ハイドン・ソサイエティの一員なのですね)の音源ですとこのベートーヴェンのバイオリン・ソナタを全曲聴くことができます。リンクを貼っておきますので是非こちらも楽しんでみてください!(ジャケット・ワークも大変素敵なのでこちらもご注目!)
(ひとまとめになってます。約4時間のボリューム!)
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